1. 肉離れ(筋損傷)とは
肉離れ(筋損傷)とは日常生活や、特にスポーツ中に筋肉が急激に収縮・延ばされた際に起こる損傷です。
筋肉の繊維が部分的に断裂することで、痛みや腫れ、運動機能の低下などの症状が現れます。
2. 肉離れ(筋損傷)の原因
・ウォーミングアップ不足
→筋肉が十分に温まらない状態で運動を始めると、柔軟性が低下し肉離しやすくなる
・筋肉の疲労
→疲労が溜まり筋肉の回復が間に合わないと、負荷か蓄積され肉離しやすくなる
・体の硬さ
→筋肉が硬いと筋肉が十分に伸びないため、急激な動きに対応できず肉離しやすくなる
・筋力のアンバランス
→片方の筋肉だけが発達しているとバランスが崩れ肉離れを起こしやすくなる
3. 肉離れ(筋損傷)の症状
・痛み(運動痛)
→患部に違和感や鋭い痛みを感じ、運動を続けるのが困難になる
・腫れ
→炎症によって患部が腫れる
・内出血
→皮膚の下に出血が広がる
・動きの制限
→損傷により動かすことが難しくなる
※症状は肉離れの程度によって異なり、軽度~重度まで様々
4. 肉離れ(筋損傷)の種類
軽度(Ⅰ度)
・損傷の状態
→筋繊維の微細な損傷のみで筋膜や筋肉全体への断裂は見られない
・症状
→患部に痛みを感じるが、筋力低下は軽く自力での歩行は可能
・治療期間
→1~2週間程度
中等度(Ⅱ度)
・損傷の状態
→筋繊維の一部が断裂し皮下出血が見られることもある
筋膜の損傷も軽度に起こることがある
・症状
→患部に強い痛みがあり、腫れや熱感、皮下出血がみられる
筋力低下もあり自力での歩行は困難になる場合もある
・治療期間
→4週間~2ヶ月程度
重度(Ⅲ度)
・損傷の状態
→筋繊維が完全に断裂し筋膜も大きく損傷している状態
患部に変形が見られる場合もあり、断裂部が体表から触れることもある
・症状
→激しい痛みと患部の腫れや熱感、皮下出血が著しい
筋力低下も著しく、自力での歩行は困難または不能
・治療期間
→3ヶ月~6ヶ月程度
※長期安静が必要となり、元の状態に戻らないことやスポーツへの復帰が困難になるケースもある
5. 肉離れ(筋損傷)の治療
・理学療法
→固定/超音波治療/電気治療/手技療法
・薬物療法
→湿布/飲み薬/
・注射療法
→ステロイド注射/PRP法
・手術療法
→重度(Ⅲ度)で保存療法で改善が見られない場合
6. 肉離れ(筋損傷)の予防
・ウォーミングアップとクールダウン
→運動前にはウォーミングアップ、運動後はクールダウンを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、体を温めることで肉離れを予防することができます
・運動強度を徐々に上げる
→最初から激しい運動を行うのではなく、徐々に運動強度を上げることで筋肉への負担を軽減することができる
・十分な休息
→十分な睡眠と休息をとることで、筋肉を疲労させずに回復することができる
・ストレッチ
→運動前後に行うストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、肉離れを予防することができる
7.まとめ
肉離れは特にスポーツにおいてポピュラーなケガです!
運動前に十分なウォーミングアップを行い、運動後はクールダウンを行うこと、そして自分の体力に合った強度で運動をすることが大切です!
さらに、肉離れをした際には適切なケアを行い再発防止に努めることや、セルフケアや治療院でのメンテナンス等でケガの確立を下げることはできるでしょう!
武蔵新城
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