近頃、街を歩けば必ず目か耳に入ってくる『骨盤矯正』『姿勢矯正』『巻き肩』など。当院でも質問されることがしばしば。これは果たしてどういうことなのか…
懐疑的に捉えている方も少なくないと思いますので私の経験や知識の中でわかる範囲お話しします。
◆ゆがみ
骨盤はゆがみません。正確に言えば、繊維軟骨で頑丈に結合している骨盤はゆがめません。医療界のトップである医師に聞いてみれば答えが返ってきます。
ですので、もし「ねじれている」などと言われた際には側弯症の恐れがありますのでただちに病院での検査を行ってください。
・ポイント
前傾・後傾は大腿部(太もも)との関係性が強いと言われ腰痛の原因になります。
・豆知識
まれに側弯症や膝の変形により脚長差が生じ傾きは起こることがあります。
脚長差は医学的に3cm まで許容範囲とされ、3cm以上になると跛行(歩行異常)が現れ人体に悪影響を及ぼすためなんらかのフォローが必要となります。
◆姿勢
ボキボキ整体などで姿勢矯正を謳っておりますが、ボキボキ鳴らしたからといって脊椎の配列が矯正されることはありません。※厚生労働省からの注意喚起
このように、とても大事な神経(脊髄)が通っている脊椎は頑丈に固定されており、そんな簡単に動かせてしまったら神経障害を起こしますから逆に危険です。
・ポイント
ボキボキ整体を否定はしませんが、中・高齢者はその強い刺激により神経症状の悪化や骨折を起こす事例が度々発生していることも事実です。
・豆知識
成長期に脊椎分離症を起こしている場合、筋力低下や姿勢の変化により脊椎すべり症に移行し、そのすべり症が悪影響になっていることがあります。
◆巻き肩
患者様「巻き肩って言われるんですよ…」
私「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ。」
こんなやり取りをどれだけしたことか…
・ポイント
姿勢は良いに越したことありませんが、生活習慣や筋力の低下により前傾になってくるのは生きる上で自然なことですし、そもそも原因は巻き肩とは関係ない可能性が往々にしてあります。
・豆知識
首肩不調の主みたいに扱われていますが、そもそも肩甲骨と肩関節は解剖学的に35°程度前傾しています。
このように、総じて流行言葉のように使われ、言葉に踊らされ新型コロナウイルスのように真実がどれなのかすらわからない世の中になっています。
さらに、人の体を扱う職種にもかかわらず、なんの資格も持たず講習やセミナーで教わっただけでも名乗れてしまう自称整体師が数多くいることも事実。
正しいことを正しく理解しご自身の健康的な生活につなげていただければ幸いです。
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